図書館

今日は昼から図書館に行ってきた。ほんとは朝から行く予定だったのに、起きたらなんと真昼間。近所の猫がにゃーにゃーと泣き喚いていた。
死のテーマについてもう少し深く掘り下げるべくその辺の本を読んできたので、また後日まとめたいと思います。今回は、自殺についての著作を読んでいるうちにふと三島由紀夫の名が頭の片隅をよぎったので、そういえば読んだことないなと思い読もうと思い立ちました。蔵書検索で探してもあまりにも多くの作品が出てくるので、ヤフー知恵遅れでおすすめを探してその中から1冊を読みました。『潮騒」(新潮社)。戦後の作家なだけあり文体は読みやすく特に止まることもなく読み終えました。心のうちになんとなく偏見を持っていましたが、好みの作家かもしれません。

現代の作家の話は基本的に会話を中心として進行するため読みやすいんだと先日母親が言っていました。昨日の話に続きますが、日常的に読書に勤しまない人がある日突然難解な文章で構成された本を読んだとしてもその内容を理解するには遠く及ばないでしょうが、しかし「 」を中心にそして同じことが何度も繰り返されればそれは次第に絵のない漫画へと近づいていき、深く脳を働かせることなく視覚的・直観的に理解をもたらすことになる、それがいわゆるライトノベルというジャンルでしょう。そしてそれでも理解できない人のために漫画化・映像化という手法がとられてしまう。
いまや知らない人はいない程の作品になった『永遠の0』がここまでヒットしたのもこうした影響があるのではないかと思います。百田氏を批判するわけではなく、どちらかというと彼の作品は面白いと思いますが、彼の作品の書き方がヒットの要因ではないかと。いまこういう情報が欲しいな、あれを知りたいな、という読者の欲求を適度に満たしつつ、テンポよく進んでいくあたりが大衆に受け入れられたのではないかと思います。そしてあんだけわかりやすい文章であるも関わらず、先日コンビニで漫画を見つけた時には衝撃が走りました、という話。